Windows11アップグレードとパソコンの選び方
9月にWindows11へのアップグレードの件についてお話をしましたが、状況が変わりましたので再度お話をしたいと思います
非対応パソコンのアップグレードを静観していたマイクロソフトですが、今年秋の更新で対策をされる可能性がでてきました
前回の内容と一部重複しますが、今回はその話を含め今後の対策をメインにお話をしたいと思います
2025年2月現在の状況
今年に入って今までアップグレードできていた方法が対策をされ、現在は違う方法でアップグレードしています
最新版のは24H2で今のところ問題なく更新はできていますし、2026年秋までは使用できるはずです
※サポート期間が2年のため
2月のマイクロソフトの発表で、今年の秋に25H2がリリースされたときに、25H2でのアップグレードは現在の方法では
できなくなる可能性がでてきました
また、すでに非対応パソコンで11にされた方が25H2に更新できるか不明な状態となっています
もっとも可能性であって、問題なく更新やアップグレードができるのかもしれません
年も変わり、半年先のことですので、今から対策を考えておいてください
非対応パソコンをお持ちの方の選択肢
1.パソコンを買い替える
11がインストールされているパソコンであれば、時期OSのWindows12へのアップグレード対象機種になると
思われます
必要用件が厳しくなる可能性もありますが、7→(8→8.1)→10へとアップグレードできていたので、おそらく
大丈夫だと考えています
新品を安く買うには時期を選ぶことと、ワードやエクセルなどのオフィスソフトをなしにすることです
オフィスは定価35,000円位するもので、OEMといわれるパソコンに最初に入っているものでも2万前後
製品価格に上乗せされます
※OEM版は製品版と違い購入したパソコンでしか使えません
上手な買い方は自分の用途に合ったものを選ぶことです
ショップで店員さんに「このパソコンなら間違いない」と言われ、無駄に高いパソコンを買ってしまう人がいます
例えば最上位モデルは動画編集や3Dゲームをやる人にしか必要のないものです
購入先としてはサポートが確かなメーカー直販サイトがおすすめです
購入時期ですが3月が決算期のところが多いので、この時期が狙い目です
2023年くらいのモデルでもそこまで性能は変わらないので型落ちを買うのもよいでしょう
なお、10のサポートがきれる10月には駆け込み需要で価格が上がってしまったり、在庫そのものがなくなることも
考えられます(最近は生産台数を絞っている会社が多いです)
特に通販の場合は納期が数か月かかることもありますので、早めの対応をおすすめします
次に、オフィスソフトですが、マイクロソフトアカウントがあればオフィス365で代用できます
オフィス365はもともと有料版で、基本サブスクになりますが、実は無料で使うことができます
デメリットはオンラインでないと使えないことと、サブスクを促す広告が表示されることです
あと買い切りのオフィスと比べると、使える機能が少ないことです
作成したファイルは全てOne Driveというクラウドに保存され、印刷も可能です
簡単な文書作成などであれば十分でしょう
似たような感じで、無料で使えるグーグルのドキュメントやスプレッドシートがあります
ドキュメントはワード、スプレッドシートはエクセルと、スライドはパワーポイントと互換性もありますし、
拡張機能からオフラインで使用することもできます
もしくはオープンソースのオフィスソフトLibre Office(リブレオフィス)を使用する方法もあります![]()
※オープンソースは一般公開し、誰でも自由に使用、改良、配布ができるプログラムのこと
2.Windows11対応の中古パソコンを購入する
中古パソコン売り場を見ると、Windows11がインストールされているパソコンが安価で売られています
以前はSSDとメモリさえ満たしていれば、わりとどれを購入してもよかったですし、私自身もすすめてきました
今回のアナウンスを受け、どれでもよいというわけにはいかなくなりました
リスク回避をしたいのであれば、windows11の必要用件を満たすパソコンを選ぶ必要があるのです
中古パソコンを選ぶ際には、以下の3点に注意します
・CPUがインテル第8世代以上のもの
・メモリが8GB以上
・ストレージはHDDではなくSSDであること(容量は240GB以上)
今回の情報はまだそれほど広まっていないため、7世代以下のものがかなり散見されます
新聞広告やチラシで売られている中古パソコンもこのタイプです
さらに広告のものはオフィスソフトがマイクロソフトではなくWPSという廉価版であることが多いです
ご自分で購入される方は気を付けてください
中古パソコン購入先としてはオークション、ヤフー・楽天・Amazonなどのショッピングサイトが主流です
※機種に目途がついたら、購入前ご相談いただければ問題がないかチェックします
■備考
確認方法は検索窓に「システム情報」と入力
・CPU…パソコンの頭脳で、現在は13世代が主流
cpuの型番の上2桁が世代を表す
Core i5-8200Y→8世代
Core i7-1065G7→10世代
Celelonなどは表記が異なりますし、最近はCore Ultraなどもあります
また、AMDという会社のRyzenというシリーズもよく搭載されています
CPU メモリ
・メモリ…パソコン内の情報を一時的に記録するもので、少ないと作業効率が悪くなります
一応4GBでも動作するとされていますが、8GBか16GBは欲しいと思います
システムでは「RAM」と表記されることもあります
増設できる機種とできない機種があります
・SSD…以前はHDDという磁気ディスクが主流でしたが、今はSSDが主流です
HDDに比べSATAで3~5倍、M.2なら20倍~40倍ほど高速で処理します
HDD 70mmX100mm SSD(SATA) SSD(m.2)20mmX80mm
3.マイクロソフトESU延長プログラムを申し込む
Windows10のサポートを延長するプログラムで有償です
1年で61ドルとされているので、年額9,000円以上になります
ただ、延長したところでOffice2019以前のものは更新されない可能性があるようです
※今年の10月でOfficeは2021以降がサポート対象となります(最新は2024)
4.OSを乗せ換えるまたはネットにつながずに使用する
Windowsをやめて、Linux(リナックス)やChrome OS Flex(クロームフレックス)などのOSにすることです
これはオープンソースのOSで誰でも無料で使えます
そのため学校から支給されているパソコンは6割くらいはChrome bookでChromeOSが入っているものを使用
しています
※Flexはwindowsパソコン用に調整されたものです
オフィスソフトは使えませんが、無料のオフィスアプリを使えば問題ありません
もちろん普通にEdgeやChromeなどのブラウザアプリもインストールされています
最大のメリットOSがアップデートされていくため、今回のようなアップグレード問題はなくなることです
性能の高くないパソコンでも使えると言われていますので、10年以上前のパソコンでも動作します
デメリットは一般的なwindowsのアプリが使えないことですが、その点はwebサービスで代用します
ちょっと文書作成をして、ネットを見るよという程度であれば問題はないと思います
ネットにつながずファイルのやり取りなどをしなければ、セキュリティの問題はなくなるので
どうしてもwindowsを使いたいのならオフィスソフト専用機として残して、オフィスソフトなしのパソコンを
購入するのもよいでしょう、
5.サポート終了までWindows11にして使う
最新のWindows11の24H2をインストールして、2026年秋まで使って対応を待ってみる方法です
すでに非対応パソコンに11をインストールされた方や、これからインストールされる方が該当します
25H2更新パッチはすぐ送られてくるわけではないので、2026年いっぱいは問題ないと思われます
そのうちにwindows12も発売されるでしょうし、それを待って買い替えするのもよいでしょう
来るWindows13にも対応するのはほぼ確実ですし、なによりフルに10年のサポートを受けられます
更新に問題なければ買い替えなくてもwindows11のまま使い続けることができます
とはいえ依頼される場合は自己責任になりますことご了承ください