スマホのOS更新ととWindows11へのアップグレード

  
    先日、iPhone16の発売日が決定し、それに伴いiOS18のアップデートが発表されました
    よく質問を受けるwindows11へのアップデートの件を含め、ここで一度まとめておきたいと思います 




スマホのアップデート

  ■iPhone
   まずiOS18に対応する機種は以下のとおりです
   ・iPhone11以降の全機種とXを除くXS・XR・SE第二世代
    
※今使っているスマホのOSが17の機種(2018年以降の端末)は対応していますので、大半の方が対象となります
     バージョンの確認(設定→一般→情報→iOSバージョン)

   
   iOS18ではApple Intelligence(アップルインテリジェンス)と呼ばれる個々に紐づく情報をもとに、一人一人の考え方
   嗜好、行動などを分析、解析する人工知能が搭載されます
   これはネットを介して処理をする生成AIとは異なるもので、ほぼ自分の端末のみで実行されます
   端末だけで処理ができないときは、アップルのプライベートクラウドへ暗号化されて送信され処理されます
   そういう意味ではプライバシーに配慮したAIといえます

   とはいえ、この機能に対応するのは新機種を含む一部の機種だけなので主な変更点は以下のとおりです
   ホームやロック画面・コントロールセンターなどのカスタマイズ、メール機能の強化、パスワードアプリ・衛星通信
   再設計された写真アプリなど多くの機能が追加される予定です

   iOS18へのアップデートは9月中旬の予定です
   最初は不具合が出ることもあるので、少し様子見をしてからの更新をおすすめします


  ■Android
   AndroidもAndroid15が9月以降に提供される予定となっています
   対応機種は以下の通りです
   ・Google(グーグル)・・・Pixel6(ピクセル)以降
    その他の機種は2021年以降発売のgalaxy(ギャラクシー)
※一部2022年以降
    正式な発表はありませんが、おそらく2021年または2022年以降の機種のみ対応すると思われます
   
   蛇足ですが、自分のAndroidスマホは2022年購入のものでバージョンはAndroid13で止まっています
   つまり最新の14には対応していないという意味で、セキュリティの更新などはあるものの最新の機能には
   対応できないということです
   また、現在サポートされているAndroidは12以降となっていますが、15が出ることで13以降となる可能性もあります
   Androidの通常サポートは3年くらいと言われています
   サポート切れの端末はセキュリティの更新がなくなるため、個人情報満載のスマホですので買い替えが望ましいです
   ※バージョンの確認(設定→システム→システムアップデート)
 

   ちなみに15により追加される機能は、プライベートスペース機能です
   これは指定したアプリを非表示にする機能で、金融機関や人目につきたくないアプリなどを隠し、使用するときはパスワードや
   生体認証でロックを解除します
   他には処理能力の向上、衛星通信、折りたたみ端末の機能強化、ホーム・ロック画面のカスタマイズなどがあげられます

   OSの更新とは関係ありませんが、AI機能としてはGoogle Gemini(グーグルジェミニ)アプリがストアにあるので、そちらを
   ダウンロードするとよいです
   個人的にはMicrosoftのCopilotよりも反応が速く見やすいと思います
   ※iPhoneで使用する場合はGoogleアプリから使用してください(ストアにあるのは有料のものです)

    


Windows11へのアップグレード

  まず前提としてWindows10のサポートは2025年10月までと発表されています
  マイクロソフトのOSサポートは通常10年と言われており、来年でその10年になるからです
  10のまま使い続けるには1年~3年のサブスクによるサポートを受ける必要があります
  これは正式な料金が発表されていませんが、だいたい1年8,000円位と予測されています

  現在、windows10のシェアは7割近くあり、その理由としては以下があげられます
  1.通常3年でOSが切り替わるところ、2015年から6年間発売されていたこと
  2.windows7や8から無償アップグレードで10にした人が相当数いること
  3.11にするための必要要件が厳しく、11にしたくてもできない人がいること

  XPの時のように延長する可能性もありますが、有償サポートプランの料金を今年の秋に発表する予定があるようなので
  現状としては難しいかもしれません

  ■必要システム要件■
   8世代以降のCPU・メモリ4G(8G)・TPM2.0 64bit
   ※2018年以降のパソコンが該当しますが、10よりは重くなるのでSSDへの換装は必須と考えます
    またメモリの負担が大きくなるので、8Gあった方が快適に動作します
    TPM2.0はユーザー認証情報、およびその他の機密データを保護し、マルウェアや攻撃者がデータにアクセスした
    改ざんしたりすることを防ぐチップです

    
  ■システム要件の調べ方
   設定→システム→詳細情報

  ■11に対応するかどうか調べる方法
   1.設定→更新とセキュリティ→更新プログラムのチェックで11にアップグレード可能か表示されている
   2.PC正常性チェックをダウンロードしてインストールする 



Windows11にする必要性

    1.ブラウザ(エッジ)の最新バージョンが使えない
    2.サイバー攻撃やウィルスに無防備
    3.セキュリティソフトをいれていても、OS依存のものには対応できない

    以上3点が大きな理由となります
    セキュリティの面で心配になるということです
    有料のセキュリティをインストールしていても、メーカーで10を非対応パソコンとしたら役に立たなくなります
    windows10のDefender(ディフェンダー)を使用している人は言わずもがなです

    
10のまま使用したいのであれば、ネットにつながないで使用してください  



Windows11非対応パソコンを11にするには

    ショッピングサイトなどで古いパソコンにwindows11が入っているものを見かけます
    もちろんHDDはSSDに換装したり、メモリを増やしたりして使える状態にしています

    必要要件を満たしていないパソコンは普通にアップグレードしようとしてもキャンセルされてしまいます
    条件を満たしているかどうかをチェックするプログラムを無視させるという方法をとり、強制的にアップグレードします
    使用する11は自動でアップグレードできなかった場合に使用するようマイクロソフトで正式に配布しているものです
    ただ、本来対応していないわけですし、アップグレードは自己責任でということになることだけは覚えておいてください
    
    リスクとしては
     1.セキュリティが保証されない
       これに関しては有料のセキュリティをインストールもしくはカード決済でショッピングするときや銀行などに
       アクセスするときはセキュリティのしっかりしているスマホを利用する

     2.Windowsの更新が確実にされていくかの保証がない
       今のところはされているようですが、この先はわかりません
       
※23H2が最新バージョンです(デスクトップの検索窓にwinverと入力)

     3.メーカーやショップの長期保証の対象外になる
       ほとんどの方が保証期間切れだと思うので、あまり影響はないかと思います
       ただ、故障した場合メーカーさんでの有償修理も受けられないと思うので、民間の業者さんにお願いすることになります

    以上のリスクも考慮に入れ、11か12がインストールされている新しいパソコンを購入するか、11にするかを検討してください
    新品のパソコンの価格帯は一番低い性能の低い海外製のもので最低7万くらいから、国産だと9万前後が相場です
    今はほぼ全てのパソコンが高速SSDを搭載しているのでサクサク動きます
    正式な発表はまだですが、12が店頭に並び始めるのは2025年秋頃との予想が多いです

    なお、中古のwindows11が入っているパソコンを数台購入しましたが、今のところ特に問題のあるパソコンはありません
    補足として、現在11のパソコンは12に無償アップグレードできると思いますが、非対応パソコンはwindows12には
    対応しないと思われます
    

      

        
 
©2024 Y.Hoshino