サポート詐欺

   
   講座がお休みの間、4件ほど同じ内容で問い合わせがありましたので、その件に関して補足しておきます


    

マイクロソフトを語るあやしい警告画面

    昨年末あたりからネット閲覧中、突然画像のようなメッセージが表示されることが頻発しています
    特に怪しいサイトを見ていたというわけではなく、普通の企業サイトからのリンククリックで表示されることも確認されています


     
 
  

     問題は「Microsoft」と表示されている点にあります
    これに騙されてあわてて連絡をとってしまい詐欺にあわれる方が増えています

    これは昔からあるサポート詐欺といわれる手口です
    サポート詐欺とは、ネット閲覧中に、突然「ウイルスに感染しました!」と警告を出し、偽駆除ソフトを購入させるという
    手口です
    さらに悪質なのはこのソフトが遠隔操作を可能にしてしまうこともあるのです

    もちろん、実際にはウイルスには感染していません
    ただ、警告画面が開くのと同時に、大きな警報のようなサウンドが再生されたり、あわてて閉じようと思って×をクリックしても
    画面が閉じれないため、あせって連絡をとらなければという心理に追い込まれていきます 



画面が表示された時の対処法

  以下はXをクリックしても閉じれない場合の対処法になります
  IPA(情報処理推進機構)では全画面になってしまっている場合、ESC(エスケープ)を長押しして元の画面サイズに
  戻して閉じると書いてありますが、一般的な対処法を記載しておきます

  実際に体験してみたい方はこちらから 

  
CTRLとALTを同時に押しながら
DELETEを押すとよいです

パソコンがフリーズしたときも
この方法を方法を使います
このあと、タスクマネージャーを
クリックして、フリーズしている
アプリを終了させればOKです

電源アイコンをクリックしなくても
上記のやり方で、タスクマネージャーからブラウザを終了させてしまう方法もあります

 
  
強制終了もできない場合は、パソコンの電源ボタンを長押ししてください  


    

注意事項

    ウィルスバスターやマカフィーのようなセキュリティアプリをインストールされている方はもちろんのこと
    有料アプリを入れていない方もwindowsには標準でDEFENDER(ディフェンダー)というセキュリティが
    起動しています(有料アプリを入れた場合、自動的に休止状態となります)
    ですので、基本的に感染する可能性は低いです
    普通にネットサーフィンをするだけであれば有料のアプリは不要ですが、ショッピングでカード番号を入れたり
    金融機関の取引をすることがあれば、信頼のおけるアプリを購入した方がよいです
    
※繰り返しお伝えしていますが、スマホがAndroidの方はセキュリティの確認を忘れずに

    画面が表示されて閉じたり再起動したあと、心配であればセキュリティの確認をしてください
    設定にセキュリティがあるので、起動させてスキャンをしてもらえば更に安心です
    もちろんWindowsのバージョンがサポートされているものであることを確認することも大事です

    もし知り合いが詐欺にあい相談された場合は、銀行やカードの停止を促してください
    また金銭的な被害もあるので警察やサイバー犯罪窓口などに連絡をしてください





      【補足】
      最近SIMスワップ詐欺の被害もでています
      幸いまだ身近には被害に合った方はいらっしゃいませんが、注意を促しておきます
      
      SIMスワップは他人にSIMカードの複製をされてしまった状態のことです
      被害にあうと、スマホのアカウントを乗っ取られた状態になりますので、メールや電話が使えなくなります
      恐ろしいのは金融機関へのログインなどもできてしまうので、勝手に口座から不正送金されてしまうこともあります

      被害にあうケースはSMSやメールからアクセスしたことによる情報抜き取りが多いです
      以前も講座でやりましたが、覚えのないSMSやメールリンクを安易にクリックやタップをしないことです
      不審なSMSやメールの見分け方は昨年のフィッシングメールの回をご覧ください 
       


 
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